医業推進部会

　産婦人科医業における潮流は、不妊治療の保険適用化を皮切りに分娩の保険適用化へと進んでまいりました。分娩の保険適用化が行われた場合、保険点数次第では分娩取扱施設の一部は閉院を余儀なくされる状況が予想されます。分娩に関してはひとまず無償化ということで落ち着きそうです。しかしながら、この流れは医療崩壊の危機を招く可能性もあり、私たち産科婦人科医としても看過し得ない問題です。
 
　本年度、近畿産科婦人科学会医業推進部会では、こうした問題を背景に、産婦人科医の今後の動向についてアンケートを実施する予定です。この調査では、開業志向、他科への転科志向など、産婦人科医の選択肢や意識の変化を把握し、適切な対応策を模索することを目的としています。
 
　さらに、近畿二府六県内の会員の皆様に、日本産婦人科医会医業推進部会の活動内容を漏れなく伝達し、情報共有を徹底する努力を続けてまいります。医業推進部会として、産婦人科医療の未来に向けた一助となるべく、誠心誠意取り組む所存です。
 
　皆様のご協力とご支援を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。
 

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